週末に読んだ本とか見た映画とかのメモ日記 2008.05.07
はてさて、暦上は4日しかなかったゆえ、多くの人にはとっとと過ぎたであろう連休でしたがいかがでしたでしょーか。
おらは世田谷のおともだちのおうちにおよばれしまして、キャッキャとPP(パジャマパーチー)してきまんた。
まあ、ナオン3人のPPなんですから、すみれの砂糖漬けを浮かべた紅茶のカップをぐるぐる回しながらハイネの詩のひとつも読んでみたりしてみろよって話ですけど、何やってたかって、酒をあおって朝方3時とか4時までニコニコ動画の永井先生に3人してむちゅうになってたんだが〜〜〜!!ありがとうございます!(永井先生風の棒読みで)
さて、遅く起き出してぷらぷら歩き、パンのバイキング(しかもうまい)で朝ご飯をたべてから、邪宗門という喫茶店へ連れていってもらいまんた。なんでも、森茉莉が一人暮らしをしているときに入り浸ってたお店だとのことです。
おらは、彼女の本は贅沢貧乏とほか1.2冊しか読んでなかったんだけども、店主がどんどん直筆の手紙見せてくれたりお話を聞かせてくれたりしてくれたんで、改めてエッセイを読んでみたりしました。
- 作者: 森茉莉,早川暢子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/01
- メディア: 文庫
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美しくない、みっともないと思うものへの文句(それはもういいたいほうだい)と、自分の好きなものに囲まれた生活についてと、とーちゃん(森鴎外)がいかに自分をかわいがったのかということばっかりの本なのに、なぜこんなに面白いのだろーか。
他人から見たらがらくたのような、空きビンだったり包装紙のきれっぱしだったりを空想の材料として愛した彼女の「他の人の目線ではなく、自分の目線を絶対視した生活」が、「他人から見た自分像と自分が望む自分像の間にあるジレンマ」に日々苦悩するおらには、すごくまぶしく見えました。
じつに言いたい放題、やりたい放題なんだけども、カラリと痛快、天真爛漫な文章なのは、彼女の才能、ユーモアのなせる技なのだと思います。
最近の流行りのブランドに身をつつんで頭からっぽな"オトコノコ"たちへの悪口の章がそれはそれはおもしろいので、読めばいいよ。
どうでもいいけど、元祖腐女子だよね。
- 作者: 杉浦日向子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/27
- メディア: 文庫
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- 作者: 杉浦日向子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/11/30
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「一日江戸人」によると百物語といえば、おっかない話を100話したらオバケが…というイメージですけど、怖い話ばかりじゃなくて、不思議な話でもいいらし。へー!
実際、「百物語」を読んでみたら世にも奇妙な物語(たもり)みたいな不思議な話が多かったです。
つーか、そもそも、オバケとか幽霊とかが、あまり怖いものとして描かれていないのだな。ふつうに、「オバケにお墓たててくれないかな?っていわれたからお墓たてたよ!」みたいな、VIPにスレ立てるぐらいのノリだよ!
しかし、このお方の描く江戸人はカッコイイ!洒落っけのきいた会話や、飄々ヘラリとした生き様の描き方がそれはそれはかっこいい!
このぐらいシンプルに生きていける世界にうまれたかったなー、なんて考えるやぼ天のおらです。
しかし、森茉莉のエッセイも、杉浦日向子の描くお江戸も、じつにポジティブというか、ドライというか、まじめにふまじめというか。
日頃、理屈ばかりにとらわれて考えすぎちゃう事が多いので、こういうとらわれないかっこよさに触れる事が出来る本は、ほんとにありがたいなーとか思ったりしまんた。
あ、あとあれみたは。クローバーフィールド。
何言ってもネタバレになっちゃうから、何もいわないけど、2時間があっという間に過ぎた。
深読みする材料がいっぱいありそうだけど、きりがないからそこらへんは追っかけない事にした。エヘヘウヘヘ